先日のLVMHの不動産投資に続く話題です。
今日の舞台は、パリの中心地ではなく、地中海よりプロヴァンス地方のブドウ畑。
LVMH総裁、ベルナール・アルノーの高級ロゼワイン生産ドメーヌの買収がこのところ加速化しています。
2019年に再生プラスチックボトルを開発し他エコロジックなドメーヌシャトー・ガルペ、2020年にはWhispering Angels で有名なシャトー・デスクランを傘下に収め、今回は高級ロゼワインのドメーヌ、シャトー・ミヌティを新たに手中に収めました。
ミヌティは「クリュ」格を持ち、プロヴァンス高級ロゼのリーダー的存在の一つ。
プロヴァンス地方の星付きレストランでサービスされているロゼワインです。
プロヴァンスロゼワインはアメリカ向けに大量輸出されており、オシャレでハイクラスのフレンチロゼワインが、アメリカからスタートした世界ののロゼワインブームを作り出したと言われています。
このミヌティは、アメリカで1番売れているロゼ、ナンバー5までにカウントされているもの。
このロゼブームの背景には、世界的に人口比率の大きいミレニアム世代がカジュアルでおしゃれに飲めるパーティーやイベントにピッタリなロゼを飲み始めたことにあります。
赤や白のように蘊蓄が必要なく、色もキレイでバカンスにピッタリで価格も手頃。
ロゼの良さは気軽さにありといえます。
しかしこのロゼブーム、自然発生的に起きたものではなく、しっかりしたマーケティングに支えられています。
売れているロゼの特徴は何かわかりますか?
「透明に近いピンク色」であること。
この人気の色合いを、味わいをキープしながら作り出すことのできるテクニックが進んだからこそのロゼブームなのです。
このところのLVMHの買収劇の影響でブドウ畑の値段が跳ね上がり、普通の生産者が買いづらくなっているとも。
ワイン作りを愛する生産者が安心してワイン作りに励むことが出来る環境であって欲しいと思います。
#ロゼワイン #LVMH #フランス不動産買収
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