年金改革に反対する動員の初日、2023年1月19日、フランスの街頭に 112 万人のデモ参加者が集まった。
前日の雪にも関わらず、コロナ禍でなりを潜めていた大型ストライキが久しぶりにフランスに戻った印象だ。
私は終日SIRHAという食のサロンの会場内にいたので、ストの影響を受けることはなかったが、一部暴動化した報道などを見て驚いた。
夕方のリヨンの街は20h30の公共交通機関の運行終了を受けて早目?に帰宅する人が多いのか、いつもよりも人出を感じたが「荒れている」印象は一切受けなかった。
果たして単に私が運が良いだけなのか?
年金改革の概要は以下の通り。
フランスのエリザベット・ボルヌ首相が1月10日、年金の受給開始年齢を現行の62歳から64歳に引き上げることを柱とする年金制度改革案の骨子を発表したことに始まる。
2023年9月から受給開始年齢を毎年3カ月ずつ引き上げ、2030年に64歳とする。また、満額受給に必要な保険料の拠出期間について、2014年の法律により1955年以降に生まれた者に対し2035年までに41年6カ月から43年に段階的に引き上げることが定められた(上院のメディア「ピュブリック・セナ)が、前倒しで2027年までに43年に引き上げる。
ただし、満額受給に必要な拠出期間を満たさずとも減額措置の適用対象外とする年齢は、現行の67歳以上を維持する。
全く解決からは程遠い現況だが、意思を示すこの在り方に私は反対ではない。
法的手続きを経た上で平和的に行われるストは働く人間の権利であることはフランスの法で認められている。
ただし、ストライキの日に移動する人間、働く市民の都合はやはり考慮に入れて欲しいし、あくまでも暴動や破壊的行為は一切控え、平和的な対話を導くための手段として行って欲しいと思う。
2023 年 1 月 31 日火曜日に再度ゼネストと全国ストライキを呼びかけている。
#ストライキ #年金改革
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