感染例が1日200,000件を超え、少し緊迫した年始年末を前にしているフランスですが、数字の表すワクチンの効果について見てみたいと思います。
まず現在のフランスの重症化例はオミクロンではなく、デルタが原因なのだそうです。
若年化も始まっており、生後3ヶ月の赤ちゃんもいるとか。
これこそ、まさに周りの大人達がしっかりワクチン接種し、感染防止をしていれば、防げることだと思います。
自分で感染防止できない人々を守るためにも、できる人の一人一人が、きちんとした感染防止策をしていくべきだと思います。
オミクロンは感染力は強くても、重症化することが少ないと先日救急科医の方がインタビューに答えておられました。
また「重症化した患者さんの中には、コロナが存在しないと思っていて、ここに連れて来られて治療がスタートして、ハッと正気に戻る人もおられます。」
状況がどんどん変化している昨今、妙な思い込みは捨て、正しいニュースを取り入れ、常に情報をアップデートしていく必要を感じます。
出来ない人には、周りが助けてあげたいですね。
いずれにしても、きちんとした感染対策は必要です。
先日、私も初めて濃厚接触者になり、慌てました。
何の気なしに、コワーキングスペースで一緒にコーヒーを飲みながら、おしゃべりをした若い男性が、その翌日にポジティブとわかったのです。
幸い、私はテスト結果はネガティヴで無事でしたが、新たにきちんと感染防止の必要性を実感致しました。
さて、表に戻ります。
下の2つ目の表を見てください。(すぐ下の表の右下と同じですが、わかりやすくするために独立させました。)
現在のフランスのワクチン接種完了率は89.6%
つまり10.04%の人がワクチン未接種です。
次にすぐ下にある表をご覧ください。
この表は現在、重症化患者のワクチン接種有無に関するプロフィールです。
右側赤い文字は、20歳以上のワクチン未接種の1,000,000人に対する重症化した人の数で176.03です。176.03/100万人
左側1番上は、20歳以上のワクチン接種を完了しブースター接種を受けている人1,000,000人のうち、重症化した人の数で6.68です。6.68/100万人
左側真ん中は20歳以上で6ヶ月未満にワクチン接種を完了した1,000,000人のうち重症化した人の数で9.98です。9.98/100万人
左側1番下は、20歳以上で6ヶ月以上前にワクチン接種が完了しブースター接種を受けていない人、1,000,000人のうち重症化した人の数で29.63です。29.63/100万人
つまり人口の10.04%にあたるワクチン未接種の人の重症化率が、176.03/100万人と非常に高いことがわかります。
同様にこの表からワクチン接種が完了しても6ヶ月以上経っている場合には免疫率が低下し、重症化数値29.63/100万人と高くなり、ブースターの必要があることがわかります。
一方ブースター接種を受けている人の重症化数値は6.68/100万人と低いことから、ブースター接種の効果が感じられます。
しかしながら、各人の生活の質や生活の仕方が、それぞれ違うので、ワクチン接種の有無やブースター接種の有無が、すべてこの数値に反映しているとは言えません。
もしかするとブースター接種を積極的に受ける人は、感染防止対策もきちんとしている人が多いので、結果、重症化数が低いと言えるかもしれません。
とはいえ、この数字を見る限り、ワクチン接種効果は明らかで、ブースター接種を受け、マスクの着用、手洗いの励行、ソシアルディスタンスをきちんと取るといった、基本的な感染防止策をすることでことで、重症化を避ける事は可能であると言えると思います。
自分自身、周りの人々、医療従事者の皆さんを守るため、そして医療崩壊を避け、1日も早く日常生活に戻るため、2021年12月31日、2021年の最後の今日、明るい2022年を迎えるために、しっかり、このことを考えてみたいと思います。
皆様も、感染防止対策をしっかりして、よき年始年末をお迎え下さい!
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