フランスは2021年6月9日からロックダウン解除第3段階に入りました。
その中でもポイントとなるPasse Sanitaireパスサニテール(衛生・健康パス)というものをご紹介します。
6月9日から、制限が緩和(詳細は下記を参照ください。)されましたが、1000人以上が集まる場所に入場するには、このパスでコロナにかかっていないことを証明することが、入場条件になっています。
具体的には、日本のアプリCOCOAの進化版と思って頂ければ良いのですが、このTousAntiCovidという携帯電話アプリに、ワクチン接種証明、PCRや抗原テストの結果を、結果証明書のQRコードを使ってダウンロードすることができます。
下はこのアプリにダウンロードした、私のワクチン接種証明(QRコードは加工しています。)
5月18日にモデルナを接種、この他に名前と生年月日も入っていて、本人確認出来るようになっています。
1000人以上の人が集まる、コンサート、サロンなどのイベントに入場できる条件は:
1. Pfizer, Moderna, AstraZenecaの2回の接種が完了し、2週間が経過している場合、
2. 一回の接種でOKなJohnson & Johnsonの接種後4週間が経過している場合、
3. すでに感染歴があって、1回のワクチン接種を受けてから2週間が経過している証明がある場合
4. ワクチン接種が完了していない場合は、イベント入場前48時間以内のPCRテストか抗原テストのネガティフ結果証明書
5. 国境を超える際には、72時間以内のPCRテスト、抗原テストのネガティフ証明
これらの条件を証明する書類を、このアプリ内にダウンロードするか、紙のオリジナル証明書を持参し、入場時に提示することが6月9日から必要になりました。
また、ヨーロッパ内の国境を越える移動に関しては、現在このパスの使用は義務ではありませんが、推奨されており、7月1日からは、EU加盟国内でpasseport sanitaire européenパスポート・サニテール・ヨーロピアン(ヨーロッパ衛生パスポートと仮訳します)の使用が12か月間の期限付きで始まります。
EU内の移動に関して、このパスポートは義務ではありませんが、このパスポートで健康状態を証明することで、「自粛」をしないで済むとあります。
ちなみに現在ヨーロッパで許可されているワクチンはPfizer/BioNTech, Moderna, AstraZeneca/Oxford et Janssen種のみ。
それ以外にも現在以下のワクチンがあるそうです。
ざっとまとめると、認可されている4種類のワクチンの接種が完了し、2-4週間が経過している場合は、かなり自由度が高まるということですね。
現在ヨーロッパで認可されているワクチンは上記4種類のみなので、中国製、ロシア製のワクチンを接種した場合は、接種が終了していても、テストのネガティフ結果が現行必要ということになるのだと思います。
この先の動向を見守っていきたいと思います。
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