プイィ・フュイセAOC

今日のフランスあれこれはワイン。
私の住むリヨンから北に140km。車で1時間半ちょっと走ったところにあるブルゴーニュ白ワイン産地プイィ・フュイセAOCについてです。
先週末のリヨンでのワインサロンで美味しいなと一緒に行った息子と意見が一致したのがプイィフュイッセAOC。
すでに山歩きとハイキングを兼ねてワインテイスティングに出かけたことがあるブルゴーニュ白ワイン産地です。
ブルゴーニュの白ワインといえば、メインのブドウ品種はシャルドネですが、プイィ・フュイセのブドウ品種ももちろんシャルドネ。
有名なモンラッシェやコルトーのずーっと南のマコン地区(マコネ)と言うブルゴーニュの最南端に位置します。

すべてのブルゴーニュAOC (原産地統制呼称制度とか原産地呼称制度と呼ばれるもの)の中で、最も多様な地質、最も顕著な断層と凹凸(つまりでこぼこということですね)が特徴の土壌を持つプイィ・フュイセ。
土壌には硬い石灰岩からできた薄い土壌が 30%、最近の堆積物からできた土壌が 20% 含まれており、ブドウ畑の 15% は、粘土質、また土壌の 11% はマグマまたは噴火土壌 (フュッセ) に由来し、9% は崩積土 (斜面の底、谷) 、マール - 石灰岩層からの土壌は AOC の 7%、トリアス (Vergisson) からの砂岩 - 砂質または粘土質土壌は 6%、マール層からの土壌は 5% を占めます。
と早い話が変化に富んだ土壌なのです!
ブドウ畑は、険しい斜面に張り付くように、ほとんどが東また南東に向いており、芳醇な香りのリッチな白ワインを生み出します。 
ブドウ品種はシャルドネのみですが、この変化に富んだ土壌と斜面の向きなどによって、同じブドウ品種でも様々な味わいに富んだワインを生まれるというわけです。

淡い黄金色から緑がかった黄金色のカラーを持つこの白ワインは広いアロマのパレットを持っています。
ミネラル(火打石)、ヘーゼルナッツや煎ったアーモンド、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、パイナップル、桃の花、菩提樹、アカシア、ブリオッシュ、バター蜂蜜など🍯。
つまり柑橘の爽やかな香りから、アーモンドなどのナッティーなニュアンス、そしてスキッとしたミネラル感や香ばしいバター、ハチミツなど、豊かな味わいも楽しめ、リッチなテイストでありながら、ストラクチャーはしっかりしており、ストレート。ミネラル分もあり、繊細でエレガントな飲みやすいワインです。
エビやカニなどの甲殻類、白身肉のクリームソース煮、クリームコロッケなどとのマリアージュがオススメですが、この白ワインのミネラル分はお寿司にもピッタリです。
気のなるお値段はというとブルゴーニュの北の白ワインに比べるとずっとお手頃。
私はオーガニックのプイィフュイッセを1本17€(約2400円)で購入。
こちらのドメーヌは、販売ルートがすでに決まっていて、「皆んなに飲んでもらうほど作ってないんです。」というもの。
ムルソーにあるようなコッテリ感はありませんが、繊細でエレガントな美味しいワインです。
見かけたら飲んでみてくださいね!
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