フレンチ・ユニコーン・スタートアップ No.1

さて、火曜日はフレンチスタートアップのご紹介です。
今日から29回にわたって、フレンチユニコーン企業を見ていきます。
『ユニコーンの定義』からはじめましょう。
「ユニコーン企業」とは、ハイテク分野で事業を展開する創業 10 年未満の新興企業のことで、「ユニコーン企業」の定義は、2013 年に米国のベンチャー キャピタル投資家 Aileen Lee によるものです。
『企業がユニコーンの地位を獲得するための条件』とは
 革新的なアクティビティ
 イノベーションを生み出す製品を開発している 
 外部資金調達による急成長を遂げていること
 スタートアップ創業から10 年間で10 億ドルを超える評価額を持つ

『フランスのユニコーンの現況』
2019 年、エマニュエル マクロン大統領は、2025 年までに 25 のユニコーン企業を設立したいと述べましたが、現在すでに29のユニコーンがフランス国内に存在します。
政府の現在の目標は、2025 年に10 社のフランスのユニコーンを上場させること(うち2社の評価額は50億ユーロ超)で、ユニコーン企業のIPO を長期で促進することを目的とし、8 億ユーロを投入する措置を提案しています。
それでは、本日の具体例です。
Doctolib(ドクトリブ)
 2013 年にStanislas Niox-Châteauによって創業された、 医療施設予約アプリ。
スマートフォンを持っている人は国籍問わず、ほぼ全員使っているのでは?と思うくらい、フランスで広く浸透している携帯アプリです。
アプリを開き、一般科医、歯科医、というように予約したい医療分野を選びます。その後、検索したい地域を設定すると、検索条件を満たした施設がリストアップされます。
オプションで、「今日」、「今日から3日以内」など、受診日の設定も可能。
受診可能日と時間が表示されたら、希望日時を選択し予約します。
予約するとSMSで予約確認が送られてくる仕組み。
予約日前日にはSMSで「予約されています」というお知らせが送られてくるので、忘れる可能性もなくとても便利です。
コロナのワクチン接種予約の時には大活躍。3回目の接種を促すSMSが送られてくるなど、予約以外の面でも活用できました。
このアプリ開発前は、いちいち電話予約でしたから、このアプリのおかげで、利用者は受診できる施設がすぐに見つかり、予約でき、医療施設側は電話受付をおく必要がなくなりました。
2022 年 3 月、Doctolibは 5 億ユーロ相当の資金調達を開始し、同社の評価額は 58 億ユーロを超えました。
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