フランス経済復興大臣、ブルーノ・ルメールのヴィデオメッセージ
#FranceRelance, c’est toutes les mesures mises en place par le @gouvernementFR pour changer la vie de chaque Français au quotidien. Explications ⤵️pic.twitter.com/8giFtBWb9X
— Bruno Le Maire (@BrunoLeMaire) September 29, 2020
ついこの間、コロナポジティヴをご自分のtwitter 上で発表し、1週間の自宅待機・休養をされていた、フランス経済復興大臣。
ファンとしては、お帰りなさい!とまず言いたいところ(笑)。
このヴィデオは、9月3日付けで発表されたフランス復興案の内容を大臣自らが、わかりやすい言葉と例を引きながら、説明しています。
いつもは、濃紺系のスーツにネクタイ、メガネでピシッとした紳士のいでたちの大臣ですが、このヴィデオでは、白いワイシャツを腕まくり、ノーネクタイ、メガネもなしで、椅子の背に座るリラックスした姿で、まっすぐカメラ視線で語りかけます。
この復興案は200ページの内容で、必ずしも一般人にとってわかりやすいものとは言えない書類。
私も仕事柄、読まないと思いながら、まだ全文を読み切っていません。
この復興案発表直後にブリヂストンのフランス唯一の工場の閉鎖が決まったり、大臣の感染がわかったりと、出鼻を挫かれた様子でしたが、素晴らしいのは、予定通り9月28日に2021年度財政法案を提出、どうやらご自宅で自己隔離されながら、法案準備を続けておられたようです。
そして、9月30日のこのヴィデオでは国民に向かって復興策の利点をわかりやすく説明されています。
マーケティングかもしれませんが、親しみやすい姿で笑顔でまっすぐカメラ目線で語りかけるショートヴィデオ。
こういうSNSを使った戦略は上手いと思います。
政治家と国民の距離感をせばめ、施策を国民が身近に、自分のものとして理解できるようにという政府のアティチュードには好感が持て、日本政府も上手に参考にして欲しいなと思います。
以下このヴィデオのメッセージの概略です。
あなたの日常生活を何年も光り輝かせるような大きなプロジェクトではありません。
現在のあなたの身近なことに関することで、まず利益に与かることができるのはあなたです。
フランス復興計画がもたらすもの。
若者の雇用に関して、一人につき4000ユーロ援助します。
もしあなたがご自分のアパートや住宅を電気効率を上げるための家の改修工事(2011年より家を売る場合には義務になっている、例えば二重窓など)をする場合、最大2万ユーロまで補助金を得ることができます。
EV車を買いたいを思われますか?たとえば日産ZOEとかプジョー208とか?
EV車購入にあたっては、7000€のボーナスがあります。
こういうことが全てフランス復興計画で、政府がエコロジー転換促進とフランス経済復興のために、フランス国民のために用意しているお金なのです。
成長とエコロジーは両立させることができるか?
政府はプラグインハイブリッド自動車(充電可能なハイブリッド車のこと)購入を援助します。
フランスには、PSAやプジョー、3008というプラグインハイブリッド自動車を生産している大企業がソショー市にあります。
政府はプラグインハイブリッド自動車(充電可能なハイブリッド車のこと)の購入援助をしながら、国内成長を促し、また同時にこれらはCO2排出量が非常に少ない車なので、環境保護もできることを嬉しく思っています。
ということで、我々は成長と環境問題を連携させていくこと、これが我々の野心といえるものですが、それが可能であることがおわかり頂けると思います。
なぜフランスは企業国内回帰をするのか(多くの場合、中国などのアジアの生産拠点をフランス国内またはゆーロッパに戻す計画)?
まず、我々にとって戦略的な部分の企業国内回帰をしたいと思っています。
例えば、薬。
もし将来あなたが入院した時に、麻酔医があなたにもしこう言ったら、よく思わないだろうと思います。
「マダム、申し訳ありません。ムッシュー。申し訳ないのですが、あなたに麻酔をかけることができません。なぜなら、フランス国内で生産中止になった医療製品が現在国内で不足しているのです。」
今、将来このように言うことができるように投資する必要があります。
「この製品の生産拠点はフランス国内にあり、雇用を生み出しています。」
そして、十分なサラリーを与える雇用を進化させ、競争力をつけ、それによって生きていくことができ、また家族を養うこともできるのです。
0コメント