仏フィガロ紙、9月14日19時08分更新
日本:安倍晋三の後任候補である菅義偉とは
現与党である自民党(PLD)は9月14日月曜日に次期総裁をはかる選挙を行った。
この選挙での勝者が、今回健康上の理由で辞任する安倍晋三の後任の首相になることは、ほぼ確実である。
自民党議員は水曜日の議会選挙前に、現官房長官であり安倍晋三の側近でもある、菅義偉氏、71歳を選出した。
菅氏は377票を獲得し、他の2候補者であった岸田文雄氏は89票、石破茂氏は68票を得た
と、この国会議員と日本の47都道府県の党代表に限定された非公開投票を組織した自民党は発表した。
日本:安倍晋三の影の黒幕の登場
月曜日の投票は535の有権者に制限された:自民党国会議員と日本の47都道府県の自民党代表のみが投票した。
自民党は、準備に時間がかかりすぎるという理由から、一般党員を含む大規模な投票を避けた。
この投票議員数を削減した形式は、元防衛大臣、石破茂と岸田文雄元外相よりも、菅義偉にかなり有利に運んだ。
自民党によると、菅氏は、377票を獲得し、岸田は89票、石破は68票を得た。
石破は世論では人気があるが、1990年代に一時的に党を去ったことや、安倍晋三を公然と批判したことを許さない一部の党員から好印象を持たれていない。
菅氏は正式参戦前から党内の主勢力者たちの支持を得ており、菅氏の立候補は安定と安倍晋三路線の継承と思われている。
克服すべき多くの課題
首相として最長在職記録(2期で8年以上)を更新した65歳の安倍晋三氏は、3人の候補者に関して発言することをしなかった。
安倍氏は、1年の任期が残るこの8月末に、慢性炎症性腸疾患の再発により指揮をとり続けることができないと説明し辞任を発表した。
次期内閣総理大臣は、一連の非常に困難で複雑な課題に直面
コロナウイルスがパンデミックを起こす前に日本はすでに不況にあり、「アベノミクス」と呼ばれる安倍首相の経済政策の多くは現在難しい状況にある。
菅氏は、コロナウィルスの抑制同様、経済復興が最優先事項であり、来年度に持ち越された東京2020オリンピックの開催も必要不可欠であるとしている。
外交上の駆け引きも同様に重要事項であり、特にワシントンとの同盟関係の維持、コロナウイルスの流行と香港の政情不安後に、世界の目が北京に対して強硬になりつつある中、中国に対するあるべき態度も考慮されなければならない。
繰り上げ総選挙(衆議院解散、選挙)
現況では、菅氏が自身の立場固めをして、論理的に安倍晋三氏の任期終了となる1年後に行われる議会選挙までの暫定首相であるという印象を避けるために、事前に議会選挙を召集する(衆議院解散)かどうかは現時点ではわからない。
複数の政府高官が、10月以降の衆議院解散の可能性を示唆している。
分割していた野党の多くは、過去60年間に渡ってほとんどの期間、権力を握っていた自民党の対抗勢力として、先週新しい連合を再編成した。
自民党は、菅義偉がさほどカリスマ的に見えなくても、新しい選挙の際には本命のままであろう。
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